MEGASTAR製作日誌(2008年4/22)


即発臨界
全国の原子力ファンの皆様こんばんは。最近更新が滞りすみません。まずは余談から。
白熱電灯の廃止が話題になっています。私個人的には、廃止には反対。代わりに白熱灯に課税すればいいと思います。白熱灯の光色は捨てがたい。でも多くは必需品ではない。どうしても使いたい人が使う贅沢品になるのです。税収は環境保護のために割り当てればよい。環境問題に直面したとき、そのくらいの我慢はしても良い。エネルギー産業の目線からこう思います。さて本題に戻りましょう。

核分裂の制御ができるわけ。それは人為的な工夫でなく、核分裂の特性自体に解があります。実は、ウラン原子核に中性子が入射してから核分裂による中性子が放出するまでの時間には2種類あります。ほとんど一瞬で放出されるものを即発中性子といいます。核分裂によって放出される中性子のほとんどがこの即発中性子です。しかし、中にはなぜか数秒以上程度まで遅れてから放出される場合が少なからずあるのです。これを遅発中性子と呼びます。遅発中性子の割合は、全核分裂数のおよそ1%に過ぎません。しかしこの遅発中性子こそが、原子炉の安定な運転に決定的な役目を果たしているのです。遅発中性子による核分裂は時定数が数秒〜数十秒あるので、その時定数を利用して制御棒を制御することができるからです。遅発中性子によって臨界に達している状態を遅発臨界といい、全ての原子炉はこの遅発臨界で運転されています。一方、即発中性子だけで臨界に達する即発臨界という状態も存在します。万一、原子炉が即発臨界に達すると、前述のように非常な高速で出力が上昇し、人為的に制御できない状態となる(実際には、即発臨界が即、メルトダウン等の過酷事故につながるわけではありませんが)ので絶対に避けなければなりません。

続く