MEGASTAR製作日誌(2008年4/27)


減速材
原子炉内を飛び交う中性子にはさらに別の意味で種類があります。というより、速度により呼び方を変えています。厳密ではありませんが、1MeV以上のエネルギを持つものを高速中性子と呼びます。一方、低速で、周囲の原子振動と同等のエネルギ(速度)を持つものを一般に熱中性子と呼びます。ウラン核分裂連鎖反応においては、熱中性子のほうが高速中性子よりも核分裂を起こしやすい性質があります。(なぜそうなのかは、後日改めて詳しく説明します) しかしウラン核分裂で生成する中性子はほぼ2MeVという高速中性子ですから、これを何らかの方法で速度を落とし、熱中性子にすることが必要です(速度を落とさない炉=高速中性子炉もある)。
このために使うのが減速材です。
減速材にはどんな物質がいいのでしょうか。実はこれにわりとぴったりなのが水です。つまり原子炉の中で循環している冷却水は、冷却のみならず高速中性子を熱中性子に変換する減速材としての役目も果たす、いわば一石二鳥の性質があるのです。

続く