スーパーメガスターIIとは


スーパーメガスターIIで再現された銀河の一部
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500万個の恒星を再現し、圧倒的な星空のリアリティで、高い評価を集めたメガスターII。その開発から5年が過ぎました。大平が、持てる技術を投入し、さらなる最新最高の宇宙像を求めて、大幅なグレードアップの末に開発したのが、シリーズ最高峰にしてフラッグシップ機として位置づける、スーパーメガスターIIです。

スーパーメガスターIIの最も印象的な特長は、やはり再現する星の数す。その数字は実に2200万個に及び、在来メガスターIIの4倍に達します。他の追随を許さないこの精細度を実現したのは、大平の自主開発による超高精細INFSスターマスク(恒星原板)です。銀河中心の恒星密度は、在来機の実に10倍に達します。
これだけ精細度な星像を描くため、超高性能のアポクロマート投影レンズを32組使用。色収差のないフラットなレンズが2200万個の恒星を余すことなくスクリーンに描き出します。その違いを感じるのに、特別な機器は必要としません。あなたの目で、直接体感してください。無限の奥行き感を持った星空。膨大な恒星が描かれているに関わらず、宇宙は闇であり、なおかつ銀河が、3万光年の距離を超えて圧倒的な質感で迫ってくる様子に圧倒されるでしょう。

また、恒星のみならず、星雲星団などの天体も極めて豊富かつ忠実に再現しています。ほぼ全てのメシエ天体を含む、実に140個の星雲星団(散光星雲、系外銀河、散開星団、球状星団等)を、実際の夜空そのままのスケールと明るさで再現しています。あなたがもしスーパーメガスターIIの星空に双眼鏡もしくは、ドームスクリーン面にピントが合うように設定された小型天体望遠鏡を持ち込めば、これらの天体を、あたかも本物の夜空で観察しているのと勘違いするほどにリアルに観察することができます。これは人工的に作り出された、本物の宇宙に最も近い人工宇宙なのです。

スーパーメガスターIIで再現されたM104ソンブレロ銀河(バルジを囲むディスクが見える)

同じくM42オリオン星雲

スーパーメガスターIIは、単に恒星数や精細度を向上しただけではありません。近年の多彩な演出に欠かせないデジタルプラネタリウムとの自動連動機能「オートジオメトリ」機能を搭載。ごく短時間でデジタル・光学のハイブリッドシステムを設置でき、これまで不可能だった、仮設イベントでのハイブリッド投影を実現可能となりました。千葉県立現代産業科学館における通常投影でもその技術の一端が活かされています。
(参考リポートはこちら)


デジタルプラネタリウムとの
自動キャリブレーションイメージ

米国製デジタルプラネタリウム(DigitalSky-II)
とのハイブリッドデモ(IPS2008シカゴ大会)