ピンホール式プラネタリウム製作ノウハウ

 

ここで製作するのは、ピンホール式と呼ばれているものです。これは、投影機の中心に小さい電球を置き、電球の光を投影機表面の小さな穴(ピンホール)に通し、ドームに投影するという簡単なしくみです。

 原理こそ簡単とはいえ、きれいな星空を映し出そうとすると、いろいろな工夫が必要になります。そこでここでは、一歩レベルアップを目指した、ピンホール式プラネタリウムの製作のノウハウ、テクニックを紹介してゆきます。卓上プラネタリウムで飽き足らなくなった人、学園祭でより本格的なプラネの上映を目指している人の助けになれば幸いです。

(今回紹介するのは、主に恒星投影機の製作ノウハウです。架台や補助投影機についてはまた別途紹介する予定です)

 
ピンホール式投影機の一例
これは、その一例、私が高校時代に製作したフィルム式恒星投影機の構造例です。投影原板にリス・フィルムを使い、星の正確さを飛躍的に向上させ、しかも業務用大型プラネタリウムを上回る16000個の星を投影して、ピンホール式とは思えないほど美しい星空を再現することができます。
 投影機の台座は厚さ6ミリのラワン合板、ひのきの骨格の上に透明アクリルの天板を支えて本体のフレームを作っています。そしてこの全体をリスフィルムの原板で覆い、投影球を形成しています。投影機全体は2球式で、この図はそのうちの片方のみを示しいます。

 
 

 

製作手順
 
1.投影機の設計 ピンホール投影機の原理をもとに、大きさや星の数などを決めてゆきます。
2.素材の選択 投影機の素材には様々な種類があります。紙からアルミ板まである選択肢から最適なものを選びます。
3.形状の選択 投影機の組み立て方の元となる形状を決めます。
4.型紙と星のプロット 型紙を作り、星を正確にプロットしてゆきます。
5.穴あけ プロットをもとに、穴をあけます。大変根気のいる作業です。
6.組みたて いよいよ組みたてです。(工事中)
7.投影 投影してみましょう。(工事中)
8.フィルム式原板の作り方 一歩先をゆくフィルム式投影原板の作り方です。
参考1.プラネタリウム用光源解説 プラネタリウムに使用可能と思われる光源や電球を一覧表にして解説します。
参考2.恒星データ入手法 星図や星表データの入手先紹介。簡単に使える恒星データも公開しています。
参考4.主な部品・材料入手先 製作に欠かせない材料や部品の入手先リストと、材料入手のノウハウを紹介